「たんぽぽ」
2008年 04月 13日
先日の「さくら横ちょう」の解説が難しかったようで
もっと簡単に書いてと、さっき言われ・・・(--;)。
難しかった???
どうぞ、難しいとこはすっ飛ばして読んでください。
けど、韻律のお話はマチネ・ポエティクでしかしませんから
どうぞ安心してください。
たんぽぽ
三好達治 詩
たんぽぽ
たんぽぽ
なが咲けば春の風ふき
青き霞は丘をこめ
小鳥らは木の間にうたふ
のどかなるかかる佳き日の
路のべに咲けるたんぽぽ
たんぽぽ
年ごとになれは咲けども
その春にわれはいくたび
あわれいまいくたびめぐりあふ
命なるらん
たんぽぽの花
さてさて、これも春の中田歌曲として頻度の高い「たんぽぽ」
ところで、しょっぱなから脱線しますが、
「タンポポ」って、なんで「タンポポ」っていうんだろう?
あのお花に、こんなかわいいリズムのある名前をつけた人、
ものすごい才能のある人だと感心します。
「タンポポ」にはこれ以上にぴったりした名前はつけられないでしょ。
誰か知ってたら教えてくださいね。
谷川俊太郎にかわいい詩があったような覚えがあるんだけど
なんだっけ??
「ぽぽぽぽ」ってやつ。
そんな「たんぽぽ」の言葉のリズムを楽しむかのような
付点やスタッカートのついた「たんぽぽ」がいっぱい出てきます。
春の訪れを鮮やかな黄色で知らせてくれる「たんぽぽ」。
心が浮き立つような、ちょうど今の時期のワクワクした気分が歌われます。
・・・けど、その反面。
そうやって、「たんぽぽ」は毎年きれいに咲くだろうけど、
私はあと何回、お前に会うことができるんだろうか。。。
と、ふと寂しさがよぎる書き手の心。
日本歌曲はそういう陰のあるものも多いですよね。
私はまだ現在でも、人生という山を登っていっている方だから
この手の哀愁は想像できるものの、実感として感じたことがないのです。
「たんぽぽ」じゃなくて「白月」という曲の話ですが、
ピチピチ高校生の頃レッスンに曲を持っていくと、
恩師の木村宏子先生に
「あなたたちくらいの子に、世を儚んでもらいたくないわ。」
といわれたことがあります。
そのくらい、わかっていなかったのでしょうね、私の歌が(笑)。
もちろん先生がなくなる1年位前の話ですから、
いろいろお思いだったのかもしれません。
一回通して聴いていただいただけで、おしまい。
それ以来、選曲にはものすごく気を使うようになりました。
「白月」が受験の課題曲に入っているのを見るたび、
毎回そのときの先生のお顔やお声を思い出してしまいます。
先生についていた、歌を始めたばかりの4年間、
文字通り口移しでたくさんの日本歌曲を一通り教えていただいたことが
今の根底になっていて、贅沢な時期だったなと今だからこそ思います。
明日どこかでタンポポの写真撮ってきます♪
もっと簡単に書いてと、さっき言われ・・・(--;)。
難しかった???
どうぞ、難しいとこはすっ飛ばして読んでください。
けど、韻律のお話はマチネ・ポエティクでしかしませんから
どうぞ安心してください。
たんぽぽ
三好達治 詩
たんぽぽ
たんぽぽ
なが咲けば春の風ふき
青き霞は丘をこめ
小鳥らは木の間にうたふ
のどかなるかかる佳き日の
路のべに咲けるたんぽぽ
たんぽぽ
年ごとになれは咲けども
その春にわれはいくたび
あわれいまいくたびめぐりあふ
命なるらん
たんぽぽの花
さてさて、これも春の中田歌曲として頻度の高い「たんぽぽ」
ところで、しょっぱなから脱線しますが、
「タンポポ」って、なんで「タンポポ」っていうんだろう?
あのお花に、こんなかわいいリズムのある名前をつけた人、
ものすごい才能のある人だと感心します。
「タンポポ」にはこれ以上にぴったりした名前はつけられないでしょ。
誰か知ってたら教えてくださいね。
谷川俊太郎にかわいい詩があったような覚えがあるんだけど
なんだっけ??
「ぽぽぽぽ」ってやつ。
そんな「たんぽぽ」の言葉のリズムを楽しむかのような
付点やスタッカートのついた「たんぽぽ」がいっぱい出てきます。
春の訪れを鮮やかな黄色で知らせてくれる「たんぽぽ」。
心が浮き立つような、ちょうど今の時期のワクワクした気分が歌われます。
・・・けど、その反面。
そうやって、「たんぽぽ」は毎年きれいに咲くだろうけど、
私はあと何回、お前に会うことができるんだろうか。。。
と、ふと寂しさがよぎる書き手の心。
日本歌曲はそういう陰のあるものも多いですよね。
私はまだ現在でも、人生という山を登っていっている方だから
この手の哀愁は想像できるものの、実感として感じたことがないのです。
「たんぽぽ」じゃなくて「白月」という曲の話ですが、
ピチピチ高校生の頃レッスンに曲を持っていくと、
恩師の木村宏子先生に
「あなたたちくらいの子に、世を儚んでもらいたくないわ。」
といわれたことがあります。
そのくらい、わかっていなかったのでしょうね、私の歌が(笑)。
もちろん先生がなくなる1年位前の話ですから、
いろいろお思いだったのかもしれません。
一回通して聴いていただいただけで、おしまい。
それ以来、選曲にはものすごく気を使うようになりました。
「白月」が受験の課題曲に入っているのを見るたび、
毎回そのときの先生のお顔やお声を思い出してしまいます。
先生についていた、歌を始めたばかりの4年間、
文字通り口移しでたくさんの日本歌曲を一通り教えていただいたことが
今の根底になっていて、贅沢な時期だったなと今だからこそ思います。
明日どこかでタンポポの写真撮ってきます♪
by musicakurihara | 2008-04-13 23:15 | 曲目解説