水芭蕉忌コンサート
2007年 05月 12日
「水芭蕉忌」とは、
作曲家・中田喜直先生のご命日のこと。
毎年5月に、中田歌曲を歌い継いでいこうと行われている演奏会に、
今年、昨年度の中田喜直賞受賞者として、
呼んでいただきました。
数年前から、いつかはあの舞台に立ちたいと夢見ていたもの。
はるばる真冬の旭川までコンクールを受けに行ったのも、
ここの舞台に立ちたかったため、といっても過言ではありません。
なぜならば、
この会の関係者・出演者はもちろん、多くのお客様も、
中田喜直先生の音楽やご本人のことをよく知っていて、
なおかつ、中田作品を好んでらっしゃる方ばかりだから。
しかも、伴奏は大好きな安藤先生!!!
曲は、論文にとりあげた、金子みすゞ詩の『ほしとたんぽぽ』。
久しぶりに歌曲のよさを味わい、
打ち上げでも、いろいろなためになるお話を伺って、
とても貴重な、知的好奇心が満たされた一日でした。
実は本日、風邪をこじらせてしまっていて、
朝から耳鼻科に行ったり、薬を飲んだり、
これ以上悪くならないように、と祈っていたのです。
幸い、歌声には響かない程度で持ちこたえてくれたのですが、
MC時の話し声ではバレバレで、知り合いの方々を驚かせてしまったようです。
「あら、みわちゃんって、こんなダミ声だったかしら??」って。
終演後、合唱団の方から
「みすゞさんと重なるわね~。」
という感想をいただいたのは、とっても嬉しいお言葉でした。
金子みすゞの人生は、波乱万丈で、
幸せとは言いがたいものだったけれど、
常に前向きな姿勢が、あれらの作品を生んだのだろうし、
見習いたいと思うことが、たくさんある女性だから。
今日は歌の面では、なかなか完成度が高かったと思うのですが、
その前の論文をテーマにしたおしゃべりがちょっと・・・ねぇ。
やはり、ああいうものも、しっかり練習しておかないと
舞台の上で、頭がまっ白になっちゃうものですね。
でも、まぁ、いずれにしろ、
自分の論文を真剣に読み返すいい機会になりました。
ところで、
童謡がどんどん廃れていってしまっていることに
中田先生も心配されていたんですって。
私が舞台の上で受けた質問は、
もはや「大人しか童謡を歌わないことを、どう思うか」
というものでした。
大人が子どもの頃を懐かしんで歌ったり、
私達の歌を聴いてくださるのは、
私にとっても嬉しいこと。
でも、童謡はやっぱり子どもたちにも歌って欲しい。
大人が歌ってあげないことには、子どもたちは知ることもできない。
私たちが自主的にコンサートを企画したところで、
お客様がいなければ成り立たない。
びわ湖ホールや滋賀県が、
私たちを小学校に派遣しているように、
学校、行政でも、できることはたくさんある。
そして、もちろん家庭でも、
一緒に歌ったりして、積極的に歌い継いでいって欲しいとおもう。
「童謡」とは、それだけの価値のある、
後世に残さなければならない、「日本の文化の一つ」だと思うから。
作曲家・中田喜直先生のご命日のこと。
毎年5月に、中田歌曲を歌い継いでいこうと行われている演奏会に、
今年、昨年度の中田喜直賞受賞者として、
呼んでいただきました。
数年前から、いつかはあの舞台に立ちたいと夢見ていたもの。
はるばる真冬の旭川までコンクールを受けに行ったのも、
ここの舞台に立ちたかったため、といっても過言ではありません。
なぜならば、
この会の関係者・出演者はもちろん、多くのお客様も、
中田喜直先生の音楽やご本人のことをよく知っていて、
なおかつ、中田作品を好んでらっしゃる方ばかりだから。
しかも、伴奏は大好きな安藤先生!!!
曲は、論文にとりあげた、金子みすゞ詩の『ほしとたんぽぽ』。
久しぶりに歌曲のよさを味わい、
打ち上げでも、いろいろなためになるお話を伺って、
とても貴重な、知的好奇心が満たされた一日でした。
実は本日、風邪をこじらせてしまっていて、
朝から耳鼻科に行ったり、薬を飲んだり、
これ以上悪くならないように、と祈っていたのです。
幸い、歌声には響かない程度で持ちこたえてくれたのですが、
MC時の話し声ではバレバレで、知り合いの方々を驚かせてしまったようです。
「あら、みわちゃんって、こんなダミ声だったかしら??」って。
終演後、合唱団の方から
「みすゞさんと重なるわね~。」
という感想をいただいたのは、とっても嬉しいお言葉でした。
金子みすゞの人生は、波乱万丈で、
幸せとは言いがたいものだったけれど、
常に前向きな姿勢が、あれらの作品を生んだのだろうし、
見習いたいと思うことが、たくさんある女性だから。
今日は歌の面では、なかなか完成度が高かったと思うのですが、
その前の論文をテーマにしたおしゃべりがちょっと・・・ねぇ。
やはり、ああいうものも、しっかり練習しておかないと
舞台の上で、頭がまっ白になっちゃうものですね。
でも、まぁ、いずれにしろ、
自分の論文を真剣に読み返すいい機会になりました。
ところで、
童謡がどんどん廃れていってしまっていることに
中田先生も心配されていたんですって。
私が舞台の上で受けた質問は、
もはや「大人しか童謡を歌わないことを、どう思うか」
というものでした。
大人が子どもの頃を懐かしんで歌ったり、
私達の歌を聴いてくださるのは、
私にとっても嬉しいこと。
でも、童謡はやっぱり子どもたちにも歌って欲しい。
大人が歌ってあげないことには、子どもたちは知ることもできない。
私たちが自主的にコンサートを企画したところで、
お客様がいなければ成り立たない。
びわ湖ホールや滋賀県が、
私たちを小学校に派遣しているように、
学校、行政でも、できることはたくさんある。
そして、もちろん家庭でも、
一緒に歌ったりして、積極的に歌い継いでいって欲しいとおもう。
「童謡」とは、それだけの価値のある、
後世に残さなければならない、「日本の文化の一つ」だと思うから。
by musicakurihara | 2007-05-12 23:10 | 演奏会の感想